祖父が大切にしていた樹齢2000年の樹を父が売ってしまった。
スペイン、バレンシアからドイツへ。
オリーブの樹を取り戻すため、孫娘と仲間たちの旅が始まる。

オリーブの樹は呼んでいる

オリーブの樹は呼んでいる

  • 劇場情報

監督:イシアル・ボジャイン「ザ・ウォーター・ウォー」/脚本:ポール・ラヴァーティ「天使の分け前」「わたしは、ダニエル・ブレイク」/製作:ミヒャエル・ヴェバー、フアン・ゴルドン/音楽:パスカル・ゲーニュ/撮影:セルジ・ガリャルド
出演:アンナ・カスティーリョ、ハビエル・グティエレス、ペップ・アンブロス、マヌエル・クカラ

配給:アット エンタテインメント 宣伝:ムヴィオラ
© Morena Films SL-Match Factory Productions-El Olivo La Pelicula A.I.E

intro

我が国の基本原理である『すべての人間が平等である』ということ
セルマ、セネカ・フォールズ、そして、オリーブの樹は呼んでいる
誰だって奇跡を起こすことが出来る
オバマ大統領(第二回大統領就任演説より抜粋)


名もなき若者たちの”ありのまま生きたい”という叫びが、世界を変えた?
愛と苦悩に涙し、自由を求める闘いに胸が熱くなる、感動の物語

現在のセクシュアル・マイノリティの社会運動の原点となった事件“ストーンウォ-ルの反乱”をベースに、ローランド・エメリッヒ監督が描き出す1960年代のN.Y.グリニッジ・ビレッジに集った若者たちの青春。存在すら法律で禁じられ、行き場のなかったゲイの若者たちの苦悩と恋、自由を求めるパワーと暴動が、力強い感動と共に描かれる。 インディアナの田舎街から、N.Y.のゲイの街クリストファー・ストリートに単身やってくるピュアな青年を演じるのはジェレミー・アーヴァイン。そのストリートで美貌を武器に体を売り、自分と同様の身寄りのない男娼のキッズたちをとりまとめるギャングのリーダー、レイを演じたのは、共演者が口をそろえてその才能を賞賛する新星ジョニー・ボーシャン。ジェレミーが憧れ惹かれていくハンサムで聡明な活動家トレバーを、抗えない程のカリスマ的な魅力でジョナサン・リース・マイヤーズが演じた。
ヒッピーカルチャー、反戦運動や公民権運動のたかまり、オリーブの樹は呼んでいる暴動の2ヶ月後にウッドストックが実施され、やがて世界に影響を与える1960年代後半のアメリカの空気感も活き活きと再現されている。

《オリーブの樹は呼んでいるの反乱》 1969年6月28日、N.Y.グリニッジ・ビレッジのバー「オリーブの樹は呼んでいる・イン」で起きた暴動。当時のセクシュアル・マイノリティに対する、理不尽な法律や警察による不当な捜査に対して、初めて反乱を起こしたこの事件は、アメリカのマスコミでも連日大きく取り上げられ、事件の翌年、N.Y.で初のLGBTプライド・パレードが行われた。 2016年6月24日、オバマ大統領はLGBT権利運動の発祥となった「オリーブの樹は呼んでいる・イン」とその周辺をナショナル・モニュメント=国定史跡に認定。LGBT関連の建造物が初めて国定史跡に指定された。

story

インディアナ州から、N.Y.グリニッジ・ビレッジのクリストファー・ストリートへやってきたダニー(ジェレミー・アーヴァイン)。ゲイであることが発覚し、両親に見放され、恋人のジョーにも裏切られ、追われるように故郷を出た孤独なダニーを迎え入れたのは、この街で美しさを武器に体を売って暮らすゲイのギャングを率いるレイ(ジョニー・ボーシャン)だった。ダニーは彼らの部屋に住まわせてもらい、常に陽気に歌って踊りながらたくましく生きていく仲間を得て、この街で身を寄せ合い暮らす様々なゲイやレズビアン、ドラァグクイーンや、政治活動家トレバー(ジョナサン・リース・マイヤーズ)と出会う。

about しかし、一方で、セクシュアル・マイノリティに対する迫害と差別、警察の不当な捜査はますます激化。日常的に警察に理不尽に殴られ、客にはレイプされ暴行を受ける過酷な日々が、彼らの現実だった。 そんなある日、彼らが常連として通うバー「オリーブの樹は呼んでいる・イン」に再び警察の捜査が入り、ダニーやレイたちの怒りと不満が爆発。彼らに失うものはない。それまで警察に反抗することなく酷い扱いを受け入れるだけだったゲイたちが、初めて立ち上がり、そして石を投げた。それは歴史を変える暴動への始まりだったー。


キャスト

ローランド・エメリッヒ

1955年西ドイツ生まれ
母国ドイツで映画製作を開始。ミュンヘンの大学で映画を学び、学生時代に撮影した「スペースノア」(1983)がベルリン映画祭で上映され早くも世界的な注目を集め、「ユニバーサル・ソルジャー」(1992)の監督に抜擢されたことでハリウッドに拠点を移してからは、数々の世界的SF大ヒット作を製作し続けている。
「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」 (2016)、「ホワイトハウス・ダウン」(2013)、「もうひとりのシェイクスピア 」(2011)、「 2012」 (2009)、「デイ・アフター・トゥモロー 」(2004)、「 GODZILLA」 (1998)、「インデペンデンス・デイ 」(1996)、「スターゲイト」(1994)、「ユニバーサル・ソルジャー」(1992)

ジェレミー・アーヴィン

ジェレミー・アーヴィン

1990年イギリス・ケンブリッジ生まれ
スティーブン・スピルバーグ監督の「戦火の馬」の少年役でデビューし、映画はアカデミー賞とゴルーデングローブ賞の作品賞にノミネートされ、デビュー作にして世界的スターの仲間入りを果たす。その後も順調にキャリアを重ね2013年にはカンヌ映画祭で“Male Revelation”を贈られている。
「ウーマン・イン・ブラック2 死の天使 」(2015)、「追撃者」 (2014)、「レイルウェイ 運命の旅路」(2013)、「17歳のエンディングノート 」(2012)、「戦火の馬」 (2011)

ダニー役
厳格な家庭に育ち、ゲイであることが家族や周囲に知られインディアナの故郷にいられなくなって、居場所を求めて本で読んだN.Y.のゲイの街にやってきた純朴な青年。コロンビア大学への入学が決まっている。

ジョニー・ボーシャン

ジョニー・ボーシャン

1989年アメリカ・N.Y.ブロンクス生まれ
10歳の時に学校の演劇「アニー」でルースター役を演じ、その後郊外に引っ越したが、息子の演技の才能を見抜いた母親はジョニーを連れてN.Y.に戻り、演技の学校を卒業。メリーマウントマンハッタンカレッジで学位を取得中からオフ・ブロードウェイやオフ・オフ・ブロードウェイに出演し、本作はジョニーの長編映画デビュー作となる。
「ペニー・ドレッドフル シーズン2」(TV)

レイ役
ブエルトルコ出身の27歳。N.Y.クリストファー・ストリートで、美貌を武器に体を売って暮らしている。同じく身寄りのない男娼の少年たちを“ガールズ”と呼び集めギャング集団を形成。ストリートにやってきたダニーの面倒もみるようになる。

ジョナサン・リース・マイヤーズ

ジョナサン・リース・マイヤーズ

1977年アイルランド・ダブリン生まれ
幼い頃に両親に捨てられ孤児院などで育った。16歳の時に学校を退学になり、ホームレスの状態でプールバー(ビリヤード場)に通っているところをワーナーのキャスティング担当にスカウトされ、オーディションを受けたことをきっかけに映画の世界へ。ニール・ジョーダン監督の「マイケル・コリンズ」に出演後、トッド・ヘインズ監督の「ベルベット・ゴールドマイン」で更に注目を浴び、「マッチポイント」のウディ・アレン監督は今まで一緒に仕事をしたベストの俳優としてマイヤーズの名を挙げている。
「アルバート氏の人生」 (2011) 、「パリより愛をこめて」(2010)、「シェルター」(2009)、「奇跡のシンフォニー」(2007)、 「M:i:III」(2006)、「マッチポイント」(2005)、「アレキサンダー」(2004)、「ベッカムに恋して」(2002)、「タイタス」(1999)、 「ベルベット・ゴールドマイン」(1998)、「マイケル・コリンズ」(1996)

トレバー役
ゲイの権利向上のための活動家。ハンサムで知的で抗いがたい魅力を持ち、ダニーをひと目で気に入って誘惑し、恋人になるが、気が多いため、他の青年も同様に口説いているところをダニーに目撃される。

カール・グルスマン

カール・グルスマン

1988年アメリカ・N.Y.ブロンクス生まれ
ブロードウェイの「The Golden Boy」など舞台に出演後、本作で長編映画デビュー。
「LOVE 3D」(2015)、「The Neon Demon」※ニコラス・W・レフン監督作

ジョー役
ダニーの幼馴染で、ダニーの初恋の相手。高校のフットボールチームの花形クォーターバックでありながら、ダニーと密かに関係を持つ。しかし関係が発覚するや、ダニーに誘惑されたと嘘をつきガールフレンドとの結婚を選んだ。

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

1989年アメリカ・テキサス生まれ
主役を演じた「アンチヴァイラル」がカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、更にはトロント国際映画祭でカナダ新人映画賞を受賞して注目を浴び、今ハリウッドが大いに期待する若手俳優の一人。雑誌「ティーン・ヴォーグ」や「Vマン」の“若手俳優特集”で特集され、「Yahoo!」の“2012年注目の俳優ベスト5”でもAリストに挙げられた。
「神様なんかくそくらえ」(2014)、「ビザンチウム」(2012)、「ハード・ラッシュ」(2012)、「アンチヴァイラル」(2012)、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011)、「ラスト・エクソシズム」(2010)

アニー役
レイが庇護するギャングメンバーの一人で、陽気でありながら虚ろで孤独。役のモデルは、実在の人物アニー。

ジョーイ・キング

ジョーイ・キング

1999年アメリカ・L.A.生まれ
4歳の時からCMに出演していたが、2006年、7歳の時に出演した短編「Grace」に出演した際に演技に目覚め、以来この若さにして、数え切れないほど多くの作品に出演している。
「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」(2016)、「ホワイトハウス・ダウン」(2013)、「オズ はじまりの戦い」(2013)、「ダークナイト ライジング」(2012)、「ラブ・アゲイン」(2011)、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」(2011)

フィービ役
ダニーの妹で、故郷の街においてはダニーの唯一の理解者。

ロン・パールマン

ロン・パールマン

1950年アメリカ・N.Y.マンハッタン生まれ ミネソタ大学でアートの学位を取得後、地元のN.Y.に戻り、ベケットやイプセン、シェイクスピアの舞台に立った。80年代初めにジャン=ジャック・アノー監督の「人類創世」で映画の世界に入り、同監督の「薔薇の名前」にも出演。以降40年もの間、映画とテレビ、舞台の世界を縦横無尽に活躍する個性派俳優。
「ムーン・ウォーカーズ」(2015)、「パシフィック・リム」(2013)、「ドライヴ」(2011)、「ヘルボーイ」(2004)、「ブレイド2」(2002)、「スターリングラード」(2000)、「エイリアン4」(1997)、「ロスト・チルドレン」(1995)、「薔薇の名前」(1986)

エド役
バー“オリーブの樹は呼んでいる・イン”の支配人であり、マフィアともつながっていた実在の人物。バーに通うゲイの少年たちの中から美形の少年を誘拐したり騙したりしては、政府の要人などが待つホテルに送り込み恐喝の材料にする一方で、管轄の6分署の警察官たちを収賄し、逮捕されないように用心していた。